金沢から日本の人事を変えるワールドワイド株式会社。賃金制度・人事評価制度・人財育成・労務管理の指導はおまかせください。

人財コンサルティングを始めたきっかけを教えてください。

大学を卒業して、公務員を経て26歳の時に経営コンサルタントの道を歩み始めました。以来、北陸を中心に全国の企業様に対して「財務改善指導」「TQC導入指導」「経営戦略策定指導」「モチベーション・アップ研修」「マーケティング指導」「企業診断」「人事・賃金制度構築指導」「ISO認証取得指導」「ISO審査会社の立ち上げ」「PFIプロジェクトの支援」など、本当に幅広いコンサルティングを行ってきました。ところが、キャリアが20年程経った頃、あることに気づいたのです。「何でもやる、何でもできるというのは、実は何もできないのと同じではないか」ということに。つまり、他に真似できない絶対的な専門分野・得意分野を持たなければ、この仕事をやっている意味がないと思ったのです。また、社会に対する真のお役立ちはないと思ったのです。そのとき、何のためらいもなく私が選んだのが、人財コンサルタントの道でした。なぜなら、それまでの経験の中で、“経営の善し悪しは、すべて人で決まる”ということをイヤという程、実感してきたからです。“経営の改善は人の改善、人の改善は心と行動の改善”そのものなのです。以来、“報徳仕法”(徳=心田を耕すことによって、経営を立て直す)をわが社の社会的使命とし、人に関わる仕事、人の人生にお役立ちできる仕事を自らの生涯を掛けた仕事として取り組んでいます。

人材教育で最も大切なことは?

そもそも人財育成とは何か。まわりを見渡すと「人財育成=能力開発」と定義しているところが多いんです。能力開発とは、その道に求められる専門的な知識やスキルを修得することをいいます。これはプロである以上、当然やらなければならないことです。しかし、私はそれだけでは不充分だと断言しています。なぜなら、同じ仕事、同じサービスを、同じ知識・スキルを用いて提供したとしても、Aという社員がやればお客様に感動を与え、喜んで頂ける。でもBという社員がやるとお客さまに不快感を与え、苦情の声を頂く、ということがあるからです。同じ専門的知識、スキルを用いているにもかかわらず。違いは、“Aは心からの笑顔で、優しい言葉掛けをし、サービス提供をしていた”だけであり、一方Bは“無表情で、何の言葉掛けもなく、事務的に仕事をこなしていた”だけかもしれません。でも、お客様にしてみれば、同じサービスを、同じ知識・スキルを用いて提供されたとしても、Aから受け取るサービスの質とBから受け取るサービスは全く異なるものなのです。実は、能力やスキルではなく、この違いこそがお客様に感動を与えることが出来るかどうか、お客様から支持されるかどうか、選ばれるかどうかの決め手なのです。そして、これはサービスを提供する社員の“こころ”の違いによって決まるのです。したがって、これからの人財育成は、この“こころ”の育成に力を入れるべきなのです。私は、この“こころ”の育成を心田開墾と呼んでいます。これからの人財育成は、心田開墾をベースとし、その上に能力開発を積み重ねることが大切なんです。私がやっている人間力向上研修というのは、この心田開墾のコツを伝授する研修なのです。

人間力はどうやって身につけるものなのでしょう?

「人間力」というのは人間性(こころ・モラル)プラス形(表情・態度・所作・言葉・行動)から成り立っています。人間の心というのは、直接見ることはできません。第一人間の心って、どこにあるのか誰もわかりませんからね。でも、人の心は、あるものを通じて相手に伝わっていきます。それは、その人の表情であったり、態度・所作であったり、言葉・行動そのものであったりします。私は、これらを“外から確認できるもの”ということで「形」と呼んでいます。人は、その人の「形」を通じて、相手の心を判断しているのです。『そんなつもりはなかったのに』と思っても、相手があなたの「形」を通じて判断したものが、その人の「こころ」になってしまうんです。だから、私の実践している「人間力向上研修」は、「こころ」を具体的な「形」で表現すること、「形」を整えることにこだわっています。「形」にこだわる理由は、まだあります。それは、“「形」こそが「こころ」を創ってくれる”ということです。幼少のころを思い出してみてください。親はあいさつや礼儀という「形」から教えてくれたと思います。はじめに「形」をつくるから「こころ」が養われていく。楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいんです。茶道のような伝統文化も、まずは作法を身につけて、それにともなう「こころ」を磨きますよね。「形」にはすべて意味があり、その「形」を極めることで「こころ」が身につくんです。人間力向上の秘訣は“形を通じて心田の開墾を進める”ことなのです。

人事制度はどうあるべきでしょうか?

従業員は宝です。大事に育てなければなりません。実は、そのために人事制度があるのです。人財育成のための人事制度、大雑把にいえば、これが人事制度の目的です。私たちは何百社という企業の 人事制度の構築をお手伝いしてきました。能力開発を促進する人事制度、心田開墾を促進する人事制度、そのためのノウハウは、きちんと整備しているつもりです。

介護や福祉業界の経営について思うことは?

「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」、弊社のモットーです。介護事業者様・福祉事業者様は、自分たちの事業の公共性・道徳性を口にします。とても大切なことだと思います。ただ問題は、その考えが末端まで浸透しているのか、言っていることとやっていることが一致しているのかということです。世の中にある仕事はすべて、世の中を善くするために存在します、人々を幸せにするために存在します、暮らしを便利で快適なものにするために存在します。つまり、私達の仕事は世の中にとって必要不可欠なものです。利益があるからこそ過去の設備投資に伴う借入の返済が出来る、利益があるからこそ将来の設備投資が可能になる、利益があるからこそ作業環境を改善することができる、利益があるからこそ職員の処遇改善ができる、利益があるからこそお客様に提供するサービスの質を高めるための研究ができるのです。福祉事業において、道徳性の追求と利益、つまり経済性の追求は矛盾するものではありません。むしろ、お互いが補完し合う関係なのです。この二つを両立させてこそ、その会社、事業所の真の存在意義があるのです。

ワールドワイドがめざすものは?

報徳仕法、その実現あるのみです。そして結果として、社労士系コンサルティングファームとして日本一、世の中にお役立ちできる会社になることです。

PROFILE
池田 東史雄

大学を卒業後、公務員を経て26歳で経営コンサルタントの道を歩み始める。北陸を中心に全国のさまざまな企業に対し、コンサルティングを展開。キャリアを積んで20年で”経営のすべては人で決まる”ということを実感し1999年に『ワールドワイド株式会社』を設立。